薄敷き立ち上げについて

お久しぶりです(笑)
最近、SNS等で薄敷きする人が増えていますね。中には薄敷きで立ち上げて即えび投入する猛者もいますが、長年やってそのやり方でうまく行っている人はえびに適した環境をきっちり作れる方ですので、安易に真似をして痛い目に会いませんように。。。
えびが飼える環境と、えびを飼える環境は全く別のものだときちんと認識した上で取り組みすることを勧めます。死なないでいるけどなんとか生きていけるのと、えびが喜んで活性高く元気いっぱいに泳ぎ回るのでは大違いです。

一口に薄敷きと言っても、どんな立ち上げ方をするかによってえびに適した環境が作れるかどうかは大きく分かれます。まず、どのソイルを使うのか。これはあらゆるソイルを試してはいませんので具体名を上げることは控えさせていただきますが、薄敷きでえびをちゃんと増やしている人のいる、実績のあるソイルをお使いになることをお勧めします。
次に、どんな水を使うか。薄敷きなさる方で一番多いのはRO水で立ち上げるやり方で、この場合は初期からPHが低く、不純物もほぼ含まれていませんので、必要なミネラル分を加えて水を作ることになります。RO水は理論上は中性になるはずなのですが、溶存二酸化炭素量の関係で大体やや酸性に傾く傾向がある(実際にはミネラルなどを加えて導電率を上げてから測定した方が正確な値が出ます)ので、薄敷きでもそのまま行けます。即入れする人が割と多いのもこのタイプの特徴で、元々不純物のない水から始まっていますから、悪いもののダメージを極力抑えながら立ち上げていけば(餌の頻度を減らすなど)、即入れでも成り立つことが多いようです。
一方、水道水から観賞魚用浄水器もしくは家庭用浄水器(実はこの方が高性能な場合が多いが、ROほどではないが量産するのが大変)を通した水や、中和剤などでカルキ抜きをして立ち上げる場合、元水のPHが大きく影響します。ちなみに自分の住んでいる東京都杉並区北側練馬寄り(笑)のとある地域の場合、季節にもよりますがPHは概ね7.0〜7.5で安定しています。お住まいの地域の元水が弱酸性で安定していればそのまま薄敷きで立ち上げても問題ないと思いますが、自分の地域では立ち上げる時に弱酸性にするためになんらかの細工が必要になります。マジックリーフ、ヤシャブシ、流木など弱酸性に水質を傾ける作用があるものを加えず立ち上げても上手くいくはずがありません。また、加えるものの量や大きさなども、過去の経験の裏付けがなければどの程度入れればいいかは手探りになります。

ソイルにはメーカーさんが製作した時の規定量があり、このくらいの大きさの水槽にはこのくらいの厚さで敷くと弱酸性の水質を維持できます、という目安に沿って規定量が書いてあります。薄敷きでソイルを使うと言うことはそのメリットを捨て、ある程度のリスクを負うと言うことを認識した方がいいと思います。
もちろん薄敷きにもいろいろメリットがあります。手軽、すぐ立ち上がる、リセットが楽、などなど。。。まめにメンテナンスと観察が出来るなら、そちらの方がやりやすい、と言う考え方もあります。やり方は人それぞれです。
ひとつだけ覚えておいてほしいのは、始める時に上に書いたようなことをちゃんと考え、自分の確固たる考えを(仮説で構いません)持ってやって、失敗するか成功するか結果が出るまでとことんやってみることです。それが経験値になり、次のステップにつながります。

皆様の薄敷きライフが上手くいくよう、心からお祈りしております☺️あ、私ですか?わたくしは底面圧敷きが一番好きですっ!(爆)でも、もちろん薄敷きもやりますよ〜🤣
んじゃまったね〜👋

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